私のおじいちゃんの家。

私のおじいちゃんの家。

今でも時々懐かしく思い出す、祖父の家。今ではもうなくなってしまった家ですが、私にとっては大事な思い出です。

思い出すと、家の中を漂っていたお線香のような匂いが思い出されます。

母の実家だったその家は、山の奥にありました。誇張ではなく本当に山の奥!
庭には湧き水もありました。冷たい水をすくったり、飲んだり。野菜を冷やしたりもしていました。

家の裏には、蜜柑畑もありました。裏の山ではたけのこ掘り。

そう、まるでトトロ!そんな田舎の一軒家でした。

夏の手汗

今でもはっきり覚えているのが、その家の階段がとてつもなく急だったこと。はしごのような階段でした。
7歳か8歳の頃、その階段から転げ落ちました。

階段の下で祖父がキャッチしてくれました。そのおかげか、鼻血が出ただけで済んだのですが、年上の従兄弟達が鼻血が出たことをからかって私は号泣。
祖父が従兄弟達を叱ってくれたのを覚えています。

その家の台所は、今思うととてつもなく狭かったです。昔の家によくあるような、ちょっと湿度の高いキッチン。

その小さなキッチンで祖母はいつもあれこれと料理を作ってくれました。
なかでも肉じゃがは最高!
じゃがいもが苦手だった私を、すっかりじゃがいも好きに変えてしまったくらいです。

祖母の料理上手な血。
どうも私は受け継がなかったみたいですが。
(妹はしっかり祖母の血をひいたようで、料理上手!)

祖父の家では、よく虫が出ました。
ギャーギャー喚く私を尻目に、手づかみで虫を退治する祖母。
「虫ぐらいやっつけられんとお嫁に行かれんぞ」と笑っていた祖父。
(私がいつまでも結婚できないのはそのせいかもしれません)

いつでも暖かく迎え入れてくれる暖かい場所。今思うとあの家はその象徴でした。

もう、あの家はなくなってしまったけれど、いつか私がそんな場所を作れたらいいなと思います。