一戸建て夢のマイホーム

事の発端は賃貸の一戸建ての持ち主が来年帰ってくる、というところから始まりだった。

一年後には引っ越し完了にしておかなければならない。そうなったときに、どこへ移るか。私が知らない間に決まっていったことで、よくは内事情は知らないが、新しい家をたてる、そう告げられた。

皆の将来を見据えて今の時期が丁度いい、と言っていた。
増税前に滑り込んで家をたてればお得だとも、金銭面に対する焦りもこぼしていたような気がする。
この時点で既に、増税まであと一年を切っていた。

急ピッチで不動産会社と話し合いを進めていく。子供部屋は何部屋必要で、土地も何台の車が駐車できるスペースがほしい、そして、ローンも一ヶ月に返す金額はこれくらい、と言ったように必要な要件を幾つか提示していった。

そこまではとても順調に進んでいたらしく、話を進めていく当事者たちは難なく進んでいくことに不信感さえ覚えていたらしい。

確かに、そう簡単には世の中なってはいなかった。

初めての審査は落ちてしまったのだ。その時、親たちは落胆の色を一日中浮かべていたものだ。挫折を味わったに違いなかっただろう。しかし、不動産会社の人もこれまた熱心に再度の審査の見積もりを行ってくれた。

今度は何度も何度も打ち合わせや書類を見合わせて、次に備えてくれたお陰で、増税まで三ヶ月を切ったところでようやく審査が降りた。

そこからとんとん拍子で地鎮祭を済ませ、工事が始まった。私はその時、工事の様子をちょくちょく見に行った。数人と少人数で機械の音を鳴らし頑張ってくれていた。

それから四ヶ月経たない内に完成し、今は新築三年目の家で悠々自適に過ごしている。

工事現場の埃っぽいところから、新しく耐震性にも優れた安心できる家が出来てくるこの感動は、未だに忘れられない。

色んな人の協力の上で私たちの住む家は、安心できるものになっているのだから、感謝してもしきれない。

私は将来、家をたてたいと、思う。